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ラストマイル(映画)ネタバレ考察|ロッカーの数字の意味(2.7m/s→0、70kg)の→0は?

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『ラストマイル』考察|ロッカーの「→0」の意味、鳥肌モノの伏線回収、消えた爆弾の謎を徹底解説!

映画『ラストマイル』、観終わったあとのあの余韻、すごかったですよね。

ただのサスペンスじゃない、心にズシンと響く何かがありました。

特に、ロッカーに残された謎の数字や、散りばめられた伏線が見事に繋がっていく様に、鳥肌が立った人も多いんじゃないでしょうか。

僕もその一人で、気になって色々と調べて、自分なりに考察を深めてみました。

今回は、あのロッカーの「→0」に込められた本当の意味、そして「え、そこも繋がるの!?」と驚いた伏線回収、最後に多くの人が混乱したであろう爆弾の数について、僕なりの解釈を交えながら語っていきたいと思います。

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ラストマイル(映画)ネタバレ考察|ロッカーの数字の意味(2.7m/s→0、70kg)の→0は?

ロッカーの暗号「2.7m/s→0」に込められた悲痛な叫び

映画の冒頭からずっと気になっていた、あのロッカーの文字。

「2.7m/s→0」、そして矢印の下に「70kg」。

劇中で解説があったように、「2.7m/s」はベルトコンベアの速度、「70kg」はその耐荷重でしたね。

問題は、あの「→0」が何を意味するのか。

これはもう、山崎佑の魂の叫びそのものだったんだと思います。

彼は、自分の体重(約70kg)をベルトコンベアにぶつけることで、その動きを、稼働率を「0」にしたかった。

そう、彼は死にたかったんじゃなくて、ただ、あの止まらないシステムを止めたかっただけなんです。

飛び降りる前の彼の表情、何かを思いついたような、少しワクワクしているようにさえ見えませんでしたか?

でも、現実は非情で、彼の身体が床に下ろされると、ベルトコンベアはすぐに動き出してしまった。

病院で彼が漏らした「バカなことをした」という一言。

これは、死のうとした後悔じゃなく、たった一人の人間の命では、この巨大なシステムは止まらなかったという絶望だったんじゃないでしょうか。

あまりにも切なくて、胸が締め付けられます。

ちなみに、あの「0」だけが二重に書かれていたのも気になりますよね。

もしかしたら、山崎の強い意志の表れだったのかもしれないし、彼の後に同じ苦しみを味わった誰かが、その思いを重ねるように書き足したのかもしれない。

そう考えると、あのロッカーの文字は、声なき者たちの「命のバトン」だったのかもしれませんね。

ラストマイル(映画)ネタバレ考察|伏線回収

鳥肌モノ!巧妙に張り巡らされた伏線とその回収

『ラストマイル』は、伏線の張り方と回収の仕方が本当に見事でした。

観終わった後に「あーっ!」ってなる瞬間がいくつもありましたよね。

僕が特に唸ったのは、佐野親子のエピソードです。

息子・亘が昔勤めていた家電メーカー「日ノ本電機」。

価格競争に負けて倒産してしまった会社ですが、彼が作る洗濯機は無駄に頑丈だった。

その「無駄」とも思える品質が、最後の爆弾から子供の命を救うことになるなんて。

効率や利益だけを追求する社会への、痛烈な皮肉とアンチテーゼになっていて、本当に感動しました。

細かいところだと、最後の爆弾が届けられた宅配ボックスの番号が「404」だったのも痺れました。

インターネットに詳しい人ならピンと来たかもしれませんが、「404 Not Found」つまり「見つからない」という意味。

まさか「見つからない爆弾」をこんな形で示唆していたとは。

そして、何よりファンとして嬉しかったのが、『アンナチュラル』と『MIU404』のキャラクターたちのその後です。

『アンナチュラル』でいじめに苦しんでいた白井くんが、バイク便のドライバーとして「命を繋ぐ」仕事をしている姿。

中堂さんの「赦されるように生きろ」という言葉を、彼なりに実践しているんだと思うと、涙が出そうになりました。

『MIU404』で過ちを犯した勝俣くんが、なんと4機捜の刑事になっているなんて。

救われた人が、今度は人を救う側になる。

こういう繋がりを描いてくれるから、このシェアード・ユニバースは最高なんですよね。

単なるファンサービスじゃない、物語に深みを与える脚本に、ただただ脱帽です。

爆弾は12個?13個?合わない?消えた爆弾の謎を解く

さて、物語の核心、爆弾の数についての謎です。

犯行予告では「1ダース」、つまり12個とされていました。

でも、11個しか見つからず、数が合わない。

このミステリーの真相には、本当に驚かされました。

最初の爆発で亡くなったと思われていた被害者、あれが実は犯人の筧まりか本人だったんですよね。

彼女は、製造に失敗した不発弾を使い、部屋にガスを充満させて、自らの命を絶った。

自分が最初の犠牲者になることで、事件を大きくし、デイリーファストというシステムに一矢報いようとした。

その覚悟を思うと、言葉を失います。

そして、物語の最後にエレナが放った「爆弾はまだある」という言葉。

これも多くの人が「え?」ってなったんじゃないでしょうか。

もちろん、物理的な爆弾のことじゃありません。

これは、この社会に、デイリーファストという会社に、まだ解決されていない問題が「爆弾」として残っている、という比喩なんです。

過酷な労働環境、搾取される人々、止まることを許されないシステム。

それら全てが、いつ爆発してもおかしくない危険な「爆弾」だというわけです。

そしてその「爆弾」を処理する役目は、ロッカーの鍵と共に、新しいセンター長になった梨本孔に、そしてこの映画を観た僕たち一人ひとりに託されたのかもしれません。

まとめ

『ラストマイル』は、観るたびに新しい発見がある、本当に奥深い映画でした。

ロッカーの数字に込められた意味を知ると、山崎佑の苦しみがより一層伝わってきますし、見事な伏線回収は、脚本の緻密さにただただ感心するばかりです。

そして、爆弾の謎が解けたとき、この物語が投げかけてくるテーマの重さに、改めて考えさせられました。

これは、遠い世界の出来事じゃない。

僕たちが毎日当たり前のように享受している「便利さ」の裏側にある物語なんです。

この映画を観て、あなたは何を感じましたか?

ぜひ、その思いを誰かと語り合ってみてください。

きっと、この作品がもっと好きになるはずです。

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