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ラストマイル(映画)ネタバレ考察|最後の結末の意味、岡田将生(梨本孔)

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国内ドラマ・映画

映画『ラストマイル』はご覧になりましたか。
僕は公開から1ヶ月経って3回も観に行ってしまいましたが、そのたびに違う視点や感情が湧いてきて、本当に深く考えさせられる作品でした。
特に、物流業界が抱える問題や、そこで働く人々の葛藤がリアルに描かれていて、見終わった後もずっと心に残るんですよね。
今回は、そんな『ラストマイル』のあらすじはもちろん、梨本孔(岡田将生さん)というキャラクターに焦点を当てて、彼の言動や岡田将生さんの演技について、僕なりの考察をじっくり語らせてください。

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ラストマイル(映画)ネタバレ|あらすじ

物語は、11月の「ブラックフライデー」前夜という、物流業界にとって一年で最も忙しい時期に始まります。
世界規模のショッピングサイト「DAILY FAST」(通称デリファス)から配送された段ボール箱が次々と爆発するという、前代未聞の連続爆破事件が発生するんです。
事件の中心となるのは、西武蔵野ロジスティクスセンター。
そこに赴任したばかりのセンター長・舟渡エレナ(満島ひかりさん)と、チームマネージャーの梨本孔(岡田将生さん)が、未曽有の事態の収拾に奔走することになります。

爆弾は誰が、何のために仕掛けたのか。
残りの爆弾はどこにあるのか。
現代社会の生命線ともいえる物流を止めることなく、どうやって事件を解決するのか。
観ている僕たちは、この謎に引き込まれながら、同時に物流業界の厳しい現実や、そこで働く人々の苦悩を目の当たりにすることになります。
この作品は、人気ドラマ『アンナチュラル』や『MIU404』と同じ世界線で描かれているシェアード・ユニバース作品なんですよ。
だから、UDIラボや4機捜のメンバーも登場し、それぞれの立場で事件の解決に協力してくれます。
彼らがどう関わってくるのかも、ファンにとってはたまらない見どころでしたね。

ラストマイル(映画)|梨本孔(岡田将生)とは?

梨本孔は、DAILY FAST関東センターのチームマネージャーとして登場します。
入社2年目の彼は、基本的には冷静で淡々とした性格の持ち主。
どこか品があり、感情をあまり表に出さないタイプに見えます。
彼の過去を紐解くと、以前は「日本の企業の悪いところを煮詰めたような会社」でホワイトハッカーとして働いていたという経歴があるんです。
だから、システマチックなDAILY FASTの環境を当初は居心地が良いと感じていたんですね。
とにかく「現状を維持すること」を強く望む姿勢は、巨大物流倉庫という責任の重い職場で、一つの判断ミスが社会や企業に大きな影響を与えかねないというプレッシャーから来ているのかもしれません。
僕自身、仕事で「これ以上動きたくないな」とか「余計な仕事は回されたくないな」と思うことがあるので、梨本のそんな心情がすごく理解できました。

しかし、無差別連続爆破事件をきっかけに、彼はそのシステマチックな部分に違和感を抱き始めます
特に、山崎佑という元社員の存在が会社によって隠蔽されていた事実を知り、その違和感は確信へと変わっていくんですね。
当初はエレナが怪しいと疑い、彼女が山崎のデータを削除したことを突き止める場面もありましたが、最終的にはお互いの過去を明かし、協力して事件解決に奔走します。
無欲で野心がないように見えながらも、彼の観察力や元ホワイトハッカーとしてのスキルが、事件の真相に迫る重要な鍵となります。

ラストマイル(映画)ネタバレ考察|最後の結末の意味、岡田将生(梨本孔)

映画の終盤、事件が一応の解決を見せた後、エレナはDAILY FASTを退職し、新しいセンター長として梨本孔がそのバトンを受け取ります
エレナからロッカーの鍵を渡された梨本は、ロッカーに書かれた「2.7m/s→0、70kg」というメッセージを静かに見つめます。
このメッセージは、かつてDAILY FASTで働いていた山崎佑が、過酷な労働環境に追い詰められ、ベルトコンベア(つまりシステムや社会の流れ)を止めたいと願って飛び降りたことの象徴です。

梨本がこのメッセージを見つめる時の表情は、何とも言えない絶望や重圧を感じさせるものでした。
それは、これまで二番手の立場で動いていた彼が、初めて「責任」の重さに直面した瞬間だったのではないでしょうか。
山崎が残したこの「暗号」は、会社にとって都合の悪い「爆弾」であり、それをどう扱うかという「選択」が彼に託されたのです。
「止める」という選択は、エレナがストライキを決行したことで一度は実現しましたが、社会の「欲望」は依然としてDAILY FASTのような物流を求め続けています。
梨本の「うなだれる」ような表情には、山崎のメッセージを明らかにするのか、それともこれまでのように見て見ぬ振りをするのか、新たな「山崎」を生み出してしまうかもしれないという不安や、自分自身が「がらくた」になってしまう可能性を感じ取った彼の葛藤が凝縮されていたように思います。
「今日は遠回りして帰ろう、迷い込んだっていいから」という主題歌『がらくた』の歌詞が、梨本の心情に重なるようで、僕の心にも深く響きました。

ラストマイル(映画)|岡田将生さんの演技の評価

岡田将生さんは、梨本孔というキャラクターを的確に、そして繊細に表現していましたね。
彼が演じる梨本は、物語の中心にいるにもかかわらず、決して前に出過ぎず、まるで物流業界の「裏方」そのもののように、淡々とそこに存在していました。
観客の視線を物語へと導く「フィクサー」としての役割を、見事に果たしていたと思います。
岡田さん自身も、自身の20代の頃の経験と重ねて、「目まぐるしく移り替わる景色の中、動いていないと壊れてしまうと感じた」と語っているそうです。
その感覚が、梨本だけでなく、山崎佑をはじめとするDAILY FASTで働く人々にも共通しているのではないかと考えているんですよ。
また、彼の仕事の原動力は「怒り」にあるという発言も印象的でした。
社会や自身の演技に対する「次こそは、次こそは」という向上心が、梨本孔というキャラクターの根底にも流れているように感じられました。
エレナの「心の叫び」に共感していたという彼の言葉も、梨本の表面的な冷静さの裏にある人間的な感情を想像させてくれます。
観客が梨本に感情移入し、彼の視点を通して物語を追体験できたのは、岡田将生さんのこのような内面的なアプローチと、それを抑えた演技が素晴らしかったからに違いありません。

まとめ

『ラストマイル』は、単なるサスペンス映画としてだけでなく、現代社会の「便利さの代償」「働くことの意味」について深く考えさせてくれる作品でした。
梨本孔のキャラクターや、彼が最後に見たロッカーのメッセージは、私たち一人ひとりが抱える「止まらない社会」との向き合い方について、大きな問いを投げかけているように感じます。
もしまだ観ていない方がいたら、ぜひ劇場で、あるいは配信で、この作品が放つメッセージを肌で感じてみてください。
そして、梨本孔の最後の表情に、あなたは何を感じるでしょうか。
その答えをぜひ、僕にも教えてくださいね。

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