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8番出口(映画)ネタバレ考察|最後の意味は?おじさんはどうなった?

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国内ドラマ・映画

こんにちは

映画とドラマの考察に明け暮れている僕です

今回は、公開前から話題騒然だった二宮和也さん主演の映画『8番出口』について、がっつり語っていこうと思います

原作は世界的大ヒットを記録したインディーゲーム

シンプルなルールとじわじわくる恐怖が魅力のゲームをどうやって映画にするのか、期待と不安半々で劇場に向かった人も多いんじゃないでしょうか

僕もその一人でした

この記事では、ネタバレ全開でストーリーの核心やラストの意味、そして世間の評価まで、僕なりの視点で深掘りしていきます

観終わってモヤモヤしているあなた、僕と一緒にこの奇妙な地下通路をもう一度歩いてみませんか?

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8番出口(映画)ネタバレ考察|作品情報

物語の始まり:いつもの地下鉄、鳴り響く電話

この物語は、誰もが経験したことのあるような、ありふれた日常から始まります

主人公の「迷う男」(二宮和也)は、派遣先に向かうため、いつものように地下鉄に乗っている

しかし、その車内は決して穏やかではありませんでした

泣きじゃくる赤ちゃんと、それを「うるさい!」と怒鳴りつけるサラリーマン

周りの乗客と同じように、彼もまたイヤホンをつけてその光景から目をそらしてしまいます

まさに、現代社会の縮図のようなワンシーンですよね

そんな彼の元に、別れたはずの彼女(小松菜奈)から一本の電話が

告げられたのは「妊娠した」という衝撃の事実

仕事も不安定で、父親になる自信もない

人生の大きな岐路に立たされ、途方に暮れる彼が電車を降りた先、そこは出口のない無限ループの地下通路でした

壁に貼られた「ご案内」だけを頼りに、彼はこの不条理な“間違い探し”ゲームからの脱出を試みることになるのです

8番出口(映画)ネタバレ考察|最後の意味は?

最後の意味は?「出口」の先にあった本当の試練

さて、一番気になるのはやっぱりラストシーンの意味ですよね

様々な考察が飛び交っていますが、僕はこの終わり方、めちゃくちゃ好きです

必死の思いでループを抜け出した主人公がたどり着いたのは、地上の光ではなく、またあの地下鉄のホームでした

そして乗り込んだ電車の中には、冒頭と全く同じ光景が

赤ちゃんを怒鳴りつける男と、困り果てた母親

でも、今度の彼は違いました

もう見て見ぬふりはしない

**彼らを助けようと、静かに席を立つ

その決意の表情で、映画は幕を閉じます**

これは、彼が人間として大きく成長したことを示す、本当に美しいエンディングだと思いました

あの地下通路は、彼の人生の迷いや葛藤そのものだったのかもしれません

恋人の妊娠という現実から逃げ、見て見ぬふりをした罪

その罪が「異変」として現れるループの中で、彼は少年を守り、父親になる覚悟を決めたんです

だからこそ、最後の電車内で起きた「異変」を見過ごさず、今度こそ向き合うことを選んだ

もちろん、「8番出口の階段が下向きだったから、まだループは終わっていない」なんていう、ゾッとするような解釈もできます

でも僕は、彼があの行動を選んだ時点で、もう二度と同じループには陥らない、そう信じたいですね

8番出口(映画)ネタバレ考察|おじさんはどうなった?

あの「おじさん」はどうなった?悲しき末路と俳優の怪演

この映画のもう一人の主役といえば、あの無表情な「おじさん」(歩く男)でしょう

原作ゲームでも象徴的な存在でしたが、映画では彼の悲しい過去、いわば「おじさんオリジン」が描かれます

彼もまた、かつては主人公と同じように出口を求めて彷徨う一人の男だったのです

少年と共に脱出を目指していましたが、焦りからかルールを破ってしまう

少年が見つけた異変を無視し、目の前に現れた偽の8番出口へと駆け出してしまった結果、彼は人間としての自我を失い、あの通路を永遠に歩き続ける「異変」そのものになってしまったのです

なんとも切ない末路ですよね

この不気味で悲しいおじさんを演じたのが、俳優の河内大和(かわち やまと)さん

舞台出身の実力派で、ドラマ『VIVANT』での怪演も記憶に新しいです

セリフが一切ないにも関わらず、そのたたずまいだけで恐怖と哀愁を表現する演技は圧巻の一言

公開後、ネットで「あのおじさん誰!?」と話題になったのも納得です

8番出口(映画)|評価

賛否両論?個人的な評価と感想

この映画、観た人の感想がかなりパックリ分かれているみたいですね

「意味が分からなかった」「内容が薄っぺらい」という厳しい意見もあれば、「傑作だ!」と絶賛する声も

僕個人の評価としては、間違いなく「傑作」です

確かに、派手なホラーや単純明快なストーリーを期待して観に行くと、肩透かしを食らうかもしれません

でもこの映画の本質は、ホラーというより「人生の寓話」なんです

日常に潜む小さな「異変」(困っている人や社会の問題)から、僕たちはどれだけ目をそらして生きているんだろう?と

そんな鋭い問いかけを、ゲームという斬新なモチーフを使って描いた、非常に知的な作品だと感じました

絶叫系の怖さは少ないので、ホラーが苦手な人でも観やすい心理サスペンスだと思います

まとめ

人を選ぶ映画であることは間違いないですが、もしあなたが日常に少しだけ息苦しさを感じているなら、この映画はきっと心に深く刺さるはずです

劇場を出た後、いつもの帰り道が少しだけ違って見える、そんな不思議な体験をぜひ味わってみてください

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