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霊薬(netflix映画)ネタバレ評価|あらすじ・最後の結末は?

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海外ドラマ・映画

やあ、どうも。

「霊薬(The Elixir (Abadi Nan Jaya))」について検索して、このブログにたどり着いてくれてありがとうございます。

最近Netflixに登場したインドネシア発のゾンビホラー、皆さんもう観ましたか。

ホラー映画の考察ブロガーとして、この作品は配信前からすごく注目していました。

監督がインドネシアのホラー界で「鬼才」として知られるキモ・スタンボエルですから、ただのゾンビ映画で終わるはずがない、と期待が高まりましたよね。

実際に観てみると、血みどろ描写の容赦なさや、ノンストップで突き進むその「勢い」は、まさに予想通り、強烈なインパクトでした。

今回は、この衝撃的なサバイバルホラーが描いた全貌を、ネタバレ全開で深く掘り下げて解説していきます。

もし未鑑賞でネタバレを避けたい方は、ここで引き返してくださいね。

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霊薬(netflix映画)ネタバレ|あらすじ

** 若返りの薬が招いた惨劇**

物語の舞台は、ジョグジャカルタ近郊にあるのどかなワニレホ村です。

ここで、伝統的な漢方薬である「ジャムウ」の会社「ワニ・ワラス」を経営しているのがサディミン一家でした。

一見裕福そうなこの家族ですが、内情は崩壊寸前で、特に長女ケネスと、彼女の元親友で後妻となったカリナとの間には、深い確執がありました。

ケネスは、夫のルディとの離婚を控えており、父サディミンに会社を売却させ、その金で息子ライハンと新しい生活を始めたいと考えていました。

しかし、サディミンは会社を売るどころか、驚くべき発表をします。

彼は「アバディ・ナン・ジャヤ(Abadi Nan Jaya)」という、若返りを謳う革新的な新薬(霊薬)を開発したと主張したのです。

実際にサディミンは、薬を服用し、白髪やシワが消えるという一時的な効果を家族の前で誇示しました。

しかし、その「永遠の若さの霊薬」は、服用者の理性を破壊し、血に飢えた怪物、つまりゾンビへと変貌させる劇薬でした。

口論の最中、サディミンの健康は急激に悪化し、血を吐いた後、彼は家族に襲いかかる最初のゾンビとなってしまいます。

霊薬(netflix映画)ネタバレ|ストーリー解説

** 絶望の連鎖とゾンビの弱点**

最初のゾンビとなったサディミンは、運転手のアリスや家政婦のパルディらを次々と噛んで感染を広げます。

追い詰められた息子バンバンは、おもちゃのダーツガンで父の頭を撃ち抜き、最初の惨劇は一旦収まりますが、ゾンビ化は体液感染によって村全体へと拡大していきました。

特に、ゾンビ化した運転手のアリスが村長の家でのイベント会場に突っ込んだことで、数十人規模のゾンビ集団が生まれてしまい、村は一瞬にして地獄絵図と化します。

家族はバラバラになりながらも生き残るために戦いますが、絶望的な状況の中で、ゾンビの特性がいくつか明らかになります。

一つは、ゾンビが「音」に非常に敏感で、大きな音に反応して集団で襲ってくるという点です。

そしてもう一つ、観ていて非常にユニークだと感じたのが、「雨が降るとゾンビの活動が一時的に沈静化する」という設定でした。

これは、霊薬の成分が植物由来であることと関係しているのではないかと考察されていますが、この束の間の静寂が、生存者たちに新たな緊張感をもたらします。

逃亡の途中、ケネスの夫ルディは、息子ライハンとカリナを守るためにゾンビに立ち向かいますが、噛まれてしまいます。

彼は自らの運命を悟り、ゾンビ化する前にライハンに別れを告げ、愛を伝えます。

ルディは変貌してカリナとライハンを襲おうとしますが、家の鋭利な柱に突っ込み、身動きが取れなくなってしまうという悲しい最期を遂げます。

霊薬(netflix映画)ネタバレ|最後の結末は?

** 悲劇の結末と母の愛**

終盤、ケネスと兄バンバン、そして警官のラフマンと恋人のニンシー、さらにカリナとライハンは、かろうじて警察署で合流しますが、そこもゾンビの群れに包囲されてしまいます。

ここで、極限状態における、いくつかの悲劇的で感動的な自己犠牲が描かれます。

まず、バンバンの劇的な最期です。

彼は、車が警察署に激突した際、足が車の下に挟まってしまい、脱出不可能となります。

今まで家族から「無職の引きこもり」として見下されていた彼ですが、この状況で初めて家族のために行動することを決意します。

バンバンは、燃料が漏れているバンと花火を利用し、ゾンビの群れを巻き込む大爆発を引き起こし、英雄的な死を遂げました。

次に、ラフマンとニンシーの悲恋です。

ニンシーは、署内の留置場にいたゾンビに噛まれてしまい、感染が確定します。

ラフマンは彼女のそばを離れず、ゾンビに囲まれる中、取り出していた婚約指輪を彼女の指にはめ、愛を誓い、二人ともゾンビの餌食となってしまいます。

そして、ケネスの究極の選択です。

警察署からの脱出後、彼女は自分の腕にゾンビの噛み跡があることに気づきます。

ケネスは、長年憎んでいた継母カリナが、今や唯一信頼して息子を託せる存在だと悟り、カリナにライハンを遠い場所へ連れて行くように懇願します。

息子ライハンが別れを拒む中、ケネスは抱きしめ、最後の別れを告げます。

ケネスは残りのゾンビの注意を花火で引きつけた後、怪物に変貌する前に自ら頭に銃を当てて引き金を引きました。

最終的に生き残ったのは、カリナとライハンだけでした。

** 終末は始まったばかり?衝撃のエピローグ**

ケネスの自己犠牲によってカリナとライハンはバイクで村から脱出しますが、物語はそこで終わりません。

警察署での爆発をもってしても、ゾンビの脅威は収束していなかったのです。

そして、戦慄のポストクレジットシーンへと続きます。

裕福な女性グレイス(サディミンのビジネスパートナー/顧客の可能性)がジャカルタの高級住宅地で、サディミンから送られた霊薬のサンプルを飲んでいる姿が映し出されます。

彼女は白髪やシワが消え、若返ったことを夫と喜んでいますが、観客はこれが何を意味するかを知っています。

彼女はもうすぐゾンビ化し、空港へ向かう予定があることも示唆されており、ゾンビのパンデミックが田舎の村だけに留まらず、インドネシアの首都ジャカルタ、そして世界へと拡大するという絶望的な未来が示唆されて幕を閉じます。

このオープンエンディングは、続編の可能性を強く匂わせるものでした。

霊薬(netflix映画)|評価は?

** 世界が注目した賛否両論**

この映画の評価は、国内外で大きく二分されていますが、Netflixでは世界的な大ヒットを記録しています。

公開から数日で、非英語圏映画のグローバルチャートで堂々の1位を獲得し、1100万回以上の視聴数を集めました。

しかし、一方で辛辣な声も多く、Rotten Tomatoesの観客スコアは26%と低調です。

個人的な感想を混ぜながら、賛否両論のポイントを解説しますね。

<評価できる点:インドネシアホラーの底力>

まず、キモ・スタンボエル監督の持ち味である、容赦のない残酷描写とバイオレンスの勢いが凄まじいです。

ゾンビたちは猛烈なスピードで襲いかかり、集団で押し寄せる迫力は、アジアのゾンビ映画特有のパワフルさがあります。

また、「ジャムウ」というインドネシアの伝統文化を恐怖の根源とした設定は、他のゾンビ映画にはない独自性を生み出しています。

そして、なんといっても、家族ドラマとしての側面です。

終盤の、バンバンやルディ、そしてケネスが、過去の不和を乗り越えて愛する者を守ろうとする自己犠牲の連鎖は、胸を打つものがありました。

特に、ケネスが憎んでいたカリナに息子を託し、自分は銃で尊厳ある死を選ぶという展開は、母性の深い愛を感じさせる、非常に印象的な幕切れでした。

<賛否両論の原因:展開の薄さとイライラ感>

一方で、観客の「イライラした」という声はすごくよく分かります。

ストーリーの展開が「ありがちなパターン」から抜け出せていない、という批判もありますが、僕が一番気になったのは、登場人物たちの行動があまりにも「お馬鹿さん」すぎることです。

ゾンビが音に敏感だと分かっているのに、車でクラクションを鳴らし続ける場面には、思わず「お前はバカか!」とツッコミたくなりましたね。

また、序盤の「憎しみ合う家族のドラマ」の部分が、あまりにも展開が早すぎて、キャラクターの感情の機微に感情移入する前に、すぐさまアクションに突入してしまい、深く掘り下げられていないという物足りなさも残りました。

まとめ

** ゾンビ映画好きに捧ぐ結論**

『霊薬』は、深いメッセージや革新的な設定を期待しすぎると、正直「あれ?」と感じるかもしれません。

しかし、インドネシアという独特の文化と雰囲気を背景にノンストップで繰り広げられる過激なゴアアクションを楽しみたいのであれば、この映画は間違いなく「見て損はない」一本です。

特に、バンバンの贖罪やケネスの母の愛など、極限状態で見せる人間の愛と自己犠牲のテーマは、王道ながらも強く心に残ります。

そして、ポストクレジットシーンが示唆したように、この惨劇はまだ始まったばかりかもしれません。

もし続編が制作されるなら、ゾンビが雨で沈静化するメカニズムや、霊薬の真の成分など、明かされなかった謎の解明に期待したいですね。

Netflixで配信中ですから、週末にスカッと刺激が欲しいゾンビファンの方は、ぜひチェックしてみてください。

最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

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