ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語:転落から見つける本当の幸せ
皆さん、こんにちは。
最近、Netflixで配信が始まった『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語(The Dream Life of Mr. Kim)』にどっぷりハマっています。
このタイトル、長くて一度聞いたら忘れられないインパクトがありますよね。
でも、内容はタイトル以上に重くてリアルで、共感しすぎて胸が痛い中年サラリーマンの物語なんです。
今日は、まだ見始めたばかりの皆さんや、これから見ようか迷っている皆さんに、最初の2話のストーリーを深掘りしながら、このドラマの魅力をお伝えしたいと思います。
私も30代前半ですが、将来の自分の姿を重ね合わせてしまって、考察への情熱が止まりません!
ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 ネタバレ|あらすじ
キム部長の夢とは?
このドラマは、大企業で25年間ひた走ってきた、50代のベテラン営業部長、キム・ナクス(リュ・スンリョン)の人生を追う物語です。
彼はソウルの自宅を持ち、大企業の部長という誰もが羨む肩書きを持ち、一見すると「完璧な勝ち組」に見えます。
しかし、ナクスの内面は慢性の不安と嫉妬でいっぱいです。
彼は常に他人と比較し、昇進や高級品といった「ステータスの証」に固執することでしか、自分の価値を測れない男になってしまったんです。
そんな彼が、会社でも家庭でも次第に居場所を失い、築き上げてきた幸せの象徴が音を立てて崩れ始めたとき、彼は初めて「大企業の部長」という仮面を外し、本当の自分とは何かを見つけ出す旅に出ます。
これは、まさに現代社会を生きるすべての人への「自分探し」のヒューマンドラマですよね。
ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語|何話で最終回?
全何話で完結?
このドラマは、全12話構成の週末ドラマとして放送・配信されています。
韓国ではJTBCで、そして日本ではNetflixで独占配信されていますね。
配信スケジュールは、毎週土曜日と日曜日に新しいエピソードが公開され、最終回は2025年11月30日(日)に予定されています。
全12話と比較的短いので、一気に集中して見られるのが嬉しいポイントです。
■今後の配信スケジュール
エピソード1:10月25日(配信中)
エピソード2:10月26日(配信中)
エピソード3:11月1日
エピソード4:11月2日
エピソード5:11月8日
エピソード6:11月9日
エピソード7:11月15日
エピソード8:11月16日
エピソード9:11月22日
エピソード10:11月23日
エピソード11:11月29日
エピソード12:11月30日
ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 ネタバレ|1話ストーリー解説
激しい嫉妬とゴルフの惨劇 (第1話)
第1話「敷居」の始まりは、ナクスの「嫉妬の根源」を見せてくれる衝撃的な回想シーンからでした。
子どもの頃、学級委員選挙で2位になり副委員長になったナクスは喜んで帰宅しますが、兄に「2位なんて騒ぐ価値もない」とプライドを踏みにじられてしまうんです。
この出来事が、彼の人生を常に「他人との比較」と「地位への固執」で満たしてしまう原因となったのがよくわかります。
職場では、彼はまさに「カジュアルな暴君」。
部下たちには細かすぎる要求を突きつけ、彼の自尊心を満たすためだけに彼らを監督します。
同窓会では、彼が「無職」と揶揄していた友人が実はビルを所有し、年間3000万ウォンの家賃収入を得ていると知り、ナクスの口が開いたままになるシーンは最高にリアルで笑えました。
そして、上司の機嫌を取るために参加したゴルフでは、運良くホールインワンを達成し、周りを驚かせます。
しかし、彼は保険に入っていなかったため、お祝いとして150万ウォンのゴールデン記念ボールや230万ウォンの夕食代を自腹で切る羽目になるんです。
この、虚栄心のために大金をドブに捨てる感じ、中年男性の悲しいエゴを象徴している気がしてなりません。
この華やかな(そして無駄な)祝賀ムードの裏側で、長年の同僚であるテファンが左遷された末、駐車場の隅で自死を図るという緊急の電話が入り、第1話は終わります。
成功の裏で犠牲になっているものが多すぎますよね。
ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 ネタバレ|2話ストーリー解説
家族との亀裂とキャリアの危機 (第2話)
第2話「愚者のパレード」は、ナクスのエゴが家庭と職場の両方で決定的な亀裂を生む回でした。
会社から、テファンの一件を内密に処理するよう指示されたナクスは、昔の友人のために動こうとしますが、結局、会社を裏切ることはできず、テファンに冷酷な言葉を突きつけます。
テファンは命は助かりますが、ナクスの偽善を見抜き、彼の抱える葛藤が深まります。
一方、ナクスに押し付けられたインターン面接で屈辱を味わった息子スギョム(チャ・ガンユン)は、父とは正反対の自由なスタートアップ企業で「チーフ・デストロイヤー・オフィサー(CDO)」という、いかにも若者らしいポストをオファーされます。
そして、家族水入らずの中華料理店での夕食のシーン、これがもう見ていてトラウマ級に辛いんです。
ナクスは予約ミスをスタッフのせいにして怒鳴りつけ、自分の非を絶対に認めようとしません。
さらに、妻のハジン(ミョン・セビン)が、テファンの件を見て「老後のために不動産試験の勉強を始めた」と告白すると、ナクスは「役員の妻には人形作りやブーケアレンジメントの方が似合う」と、妻の自立心を完全に否定するんですよ。
このとき、スギョムが震える声で「謝ってよ」と父親に謝罪を求め、最終的に「こんな男が父親なのが恥ずかしい」と言い放って席を立つ場面、私ならその場で泣いちゃうって思いました。
妻のハジンも、夫が自分を一人の人間として尊重していないことを悟り、息子に続いて店を出て行ってしまいます。
孤立したナクスは、最終的にレストランの従業員に謝罪し、その夜は家に帰らずオフィスで過ごすことを決めます。
しかし、翌朝、ナクスが部下に「埋めろ」と指示していたギガビットインターネットのインフラ未整備問題がニュースで大々的に報じられ、大スキャンダルに発展。
キャリアの転落を決定づけるかのように、上司のチョン・テに怒鳴られながら、ナクスは敗北した表情で彼のオフィスに向かうところで、第2話は幕を閉じます。
まとめ
キム部長の物語:今後の展望
最初の2話を見ただけでも、キム・ナクスという男が抱える中年男性の苦悩、嫉妬、そして時代の流れについていけない「??(コンデ/老害)」的な振る舞いが、本当に赤裸々に描かれていることがわかります。
彼は成功の定義を「ソウルの家と大企業の部長」に限定してしまい、そのために家族や友人、部下に対して、あまりにも傲慢で自己中心的な態度を取ってきました。
でも、その不完全で、見ていてイライラするほどの「人間らしさ」こそが、このドラマの真髄なんでしょうね。
この壮大な転落劇の先に、ナクスが本当に価値のあるもの、つまり地位や肩書きではない「真の幸福」をどのように見つけ出し、家族との絆を取り戻していくのか。
そして、妻のハジンや息子のスギョムが、それぞれ自立した人生を歩み始める姿も、この物語の重要な軸になりそうです。
働くすべての人、そして家族を持つすべての人に響く、静かだけれど熱い応援歌のような作品だと確信しています。
私も引き続き、キム部長の「夢のような人生」がどう変わっていくのか、しっかり追いかけて考察を続けていきたいと思います!
最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
