PR

近畿地方のある場所についてネタバレ考察|埼玉県川口市の一家失踪事件

スポンサーリンク
国内ドラマ・映画

皆さん、こんにちは。

映画・ドラマ考察ブロガーです。

今日深掘りしていくのは、最近公開されて話題沸騰中の映画『近畿地方のある場所について』。

この映画を観た皆さんの中には、特に埼玉県川口市で起きた一家失踪事件について、「あれって結局どういうことだったの?」

「他の事件とどう繋がるの?」

と気になっている方も多いのではないでしょうか。

Google検索でここにたどり着いたあなたのために、今回はその謎に迫っていきたいと思います。

映画の核心に触れる内容になりますので、まだ観ていない方はご注意くださいね。

それでは、一緒にあのゾッとする事件の真相を紐解いていきましょう。

スポンサーリンク

近畿地方のある場所についてネタバレ考察|川口一家失踪事件の衝撃

映画の中で紹介される数々の怪異の中でも、ひときわ不気味な印象を残したのが、2018年に埼玉県川口市で発生した一家失踪事件でした。

弁天手芸店の長谷部家4人が、ある日突然、跡形もなく姿を消したという出来事です。

彼らの茶の間で撮られた写真には、壁に奇妙な絵が貼られていたのが確認できます。

それは、鳥居と人影、そして四隅に「女」と書かれた、あの呪いの絵です。

主人公の小沢悠生が直接現場を訪れ、その家の外壁にも同じ鳥居の絵が貼られているのを見つけた時、背後に首が後ろに折れ曲がった少年が現れるというゾッとする体験をしましたよね。

これは単なる偶然の出来事ではありません。
この事件は、映画全体を貫く恐ろしい「目的」の一部だったのです。

近畿地方のある場所についてネタバレ考察|了(アキラ)と赤い服の女、そして呪いの拡散

この川口の事件は、「了(アキラ)」という少年と「赤い服の女」の怪異と深く結びついています。

了は、近畿地方の団地で「ましらさま」という遊びが原因で首吊り自殺をしたとされる少年です。

そして、了の母親は息子を失った悲しみから怪異と化し、「赤い服の女」として、了の絵を拡散するようになりました。

この絵が、まさに川口の一家が住んでいた家の壁に貼られていたものなのです。

了や赤い服の女は、生命を生贄として喰らう強力な呪いと化しています。

彼らは、この絵を見た人間をターゲットにし、「見つけてくれてありがとう」

と語りかけることで、その命を狙うのです。

川口の一家も、この絵を目にしたことで呪いのターゲットとなり、最終的に怪異に取り込まれてしまったと考えるのが自然でしょう。

近畿地方のある場所についてネタバレ|千紘の隠された目的と川口事件の役割

映画の終盤で明らかになるように、物語の裏側にはオカルトライターである瀬野千紘の恐ろしい計画がありました。

彼女は、亡くした幼い息子を蘇らせるため、「やしろさま」(ましらさま)に生贄を捧げようとしていたのです。

千紘はまず、失踪した佐山編集長を利用しようとしましたが、佐山はそれに気づき逃げてしまいます。

そこで彼女は、次に小沢をターゲットに定め、彼に佐山の残した資料を調べさせ、自ら呪いの核心へと近づくよう仕向けていました。

川口の事件も、その過程で小沢を呪いに直接触れさせるための重要なステップだったと言えるでしょう。

小沢が川口の家で「見つけてくれてありがとう」の状態に陥った際、千紘が彼をビンタして正気に戻したシーンがありましたね。

あれは、小沢を救うためというよりは、彼が生贄として赤い服の女や了に奪われないようにするための、千紘による必死の阻止だったわけです。

このあたりの菅野美穂さんの演技、本当にゾッとしましたよね。

彼女の秘めたる狂気と執念が、あのビンタひとつに凝縮されていたように感じました。

考察を終えて思うこと

川口の一家失踪事件は、単独の事件として怖いだけでなく、映画全体の呪いの構造、そして千紘の冷徹な計画を理解するための重要なピースだったことが分かります。

バラバラに見えた情報が一つに繋がる瞬間は、ジグソーパズルが完成するような爽快感がありつつも、その内容がこれほどまでに悍ましいものであることに背筋が凍る思いがしました。

「見たら死ぬ動画」や、特定の絵、そして古くからの言い伝えが、現代のインターネットやSNSを通じて拡散され、新たな恐怖を生み出すという構図は、まさに今を生きる私たちにとって、とても身近でリアルな怖さですよね。

目に見えないはずのものが、デジタルの世界を通して、じわじわと私たちに迫ってくる。
そんな現代的な恐怖を見事に描いていたと私は感じました。

映画『近畿地方のある場所について』は、単なるホラー映画としてだけでなく、人間の根源的な悲しみや執着、そしてそれが引き起こす恐ろしい連鎖を描いた、非常に奥深い作品だったと改めて思います。

この考察が、皆さんの映画体験をさらに豊かなものにしてくれることを願っています。

また次の深掘り記事でお会いしましょう。

タイトルとURLをコピーしました