PR

カラメロ(映画)ネタバレ感想|あらすじ・最後の結末は?感想は面白い?

スポンサーリンク
海外ドラマ・映画

これは見逃せないブラジル発の感動ドラマですよ。

若いシェフと一匹の野良犬の絆を描いたこの『カラメロ』は、公開されるやいなやNetflixで世界中の視聴者の心を鷲掴みにしました。

特に犬好きの私としては、ブラジルの「国民的アイドル」とも言える雑種犬カラメロ種が主役だと聞けば、もう見ないわけにはいきません。

スポンサーリンク

カラメロ(映画)ネタバレ|あらすじ

■運命の出会い

物語の主人公は、サンパウロで働く若き料理人ペドロです。

彼は自分の店を持つという大きな夢を追いかけ、高級レストランの厨房で腕を磨く、非常に才能に溢れた青年なんですね。

しかし、彼の人生は完璧なレシピ通りに進んでいるわけではありませんでした。

そこに突然現れるのが、主人公の名前にもなったキャラメル色の野良犬、カラメロです。

このカラメロ、生まれながらのストリートドッグですから、常に腹を空かせていて、食べ物のためなら多少のリスクは気にしません。

ある日、カラメロが肉屋でソーセージを盗もうとしたところ、ペドロと鉢合わせします。

ペドロはこのやんちゃな子犬が肉屋に見つからないように助けてやるんです。

この一件でカラメロはペドロを運命の相手と見定めたのか、なんとペドロの仕事場までついてきてしまいます。

そして、ここからが映画のハイライトの一つ、ペドロのキャリアを大きく変える大事件が起こるんですよ。

ちょうどその日、レストランには手厳しいことで有名なフード評論家のローラが来ていて、厨房はピリピリとした緊張感に包まれていました。

イヴァンという料理長が用意していた渾身の一皿を、潜り込んできたカラメロがペロリと食べてしまうんです。

当然、料理長は激怒してカラメロを罰しようとしますが、ペドロがそれを止めに入り、結果的に料理長は店を辞めてしまいます。

ペドロはこの土壇場で副料理長から代理のヘッドシェフに昇格し、ブラジルのストリートフードであるコシーニャを評論家に提供するという大胆な一手を打ちます。

このコシーニャがローラの舌を唸らせ、ペドロは正式にヘッドシェフの座を射止めることになります。

自分の昇進は犬のおかげだ、と感じたペドロは、大雨の中で辛抱強く待っていたカラメロを自宅に連れて帰ることを決めるわけです。

カラメロ(映画)ネタバレ|迫る病魔と希望

カラメロとの生活は、ペドロの家をめちゃくちゃにする「ポジティブなカオス」から始まります。

ペドロはあまりの破壊ぶりに、一度はカラメロを犬の保護施設兼訓練所に預けようとしますが、そこで施設の共同経営者であるカミラと出会います。

実はこの頃、ペドロは頭痛やめまいに悩まされていて、錠剤を飲んでごまかしていました。

カミラと話している最中に激しい頭痛に襲われたペドロの頭を、カラメロがしきりに舐めたり、嗅いだりするんです。

カミラは犬が病気を察知することがあると指摘し、ペドロに病院での検査を強く勧めます。

その結果、ペドロは脳にグリオーマ(脳腫瘍)という重篤な病気が見つかってしまい、人生が一変するんです。

この病気の発見は、まさにカラメロのおかげだったわけです。

一人でこの困難に立ち向かうのは無理だと感じたペドロは、すぐにカラメロを施設から引き取り、名前を与えて人生のパートナーとします。

犬を訓練する中で、ペドロはカミラと恋に落ちますが、病気のせいで味覚に異変をきたし、ついにレストランで倒れてしまいます。

化学療法が効かず手術が必要と宣告され、ペドロは絶望に打ちひしがれますが、同じ病と闘う仲間レオとの出会いが彼の人生観を変えます。

レオは、未来を心配するよりも「今を精一杯生きる」こと、そして「世界に足跡を残すことではなく、人々の心に足跡を残すこと」が大切だとペドロに教えます。

カミラの施設が借金で立ち退きの危機にあると知ったペドロは、レオや同僚のパウラと共に、母親から譲り受けた古いフードトラックを修理し、ビジネスを始めることを思いつきます。

彼のアイデアは、人間向けのコシーニャだけでなく、カラメロが喜んで食べるような、美味しく改良された犬用フードも提供することでした。

この斬新なフードトラックのビジネスは、成功への希望の光となりますが、親友となったレオが亡くなるという悲しい出来事がペドロを襲います。

カラメロ(映画)ネタバレ|最後の結末は?

■感動の結末と犬の運命

フードトラックのオープンは盛況で、かつての評論家ローラも客として現れ、投資家になる可能性を示唆するほどでした。

しかし、一人残ってトラックで片付けをしていたペドロに、再び激しい痛みが襲いかかります。

カラメロはペドロが作った食事に見向きもせず、激しく吠え続けることで危険を知らせようとしますが、ペドロはそのまま意識を失って倒れてしまいます。

不幸にもコンロが点いたままで、布に引火して火事になりそうな絶体絶命のピンチでした。

カラメロは咄嗟にトラックから飛び出し、カミラの元へ助けを求めに走ります。

その際、割れたガラスの破片で足を怪我してしまいますが、痛みをこらえてカミラのいる施設まで走り続けました。

怪我を負ったカラメロの様子を見て、カミラはペドロに何かあったことを察し、すぐにトラックへ急行し、ペドロは病院に運ばれ命を救われます。

これが、カラメロがペドロの命を救った二度目の奇跡です。

手術直前、ペドロはカラメロに感謝を伝えたく、カミラと母親に連れてきてくれるよう頼みます。

病院は犬の立ち入りが厳禁でしたが、カミラは機転を利かせ、施設中の犬を病院に連れてきてスタッフの注意を引きつけ、その隙にカラメロをペドロの元に連れて行きます。

ペドロは無事に手術を乗り越え、命の危機は去りますが、腫瘍が再発する可能性を抱えたまま、レオの言葉を胸に今を大切に生きることを決意します。

その後、ペドロとカミラは結婚し、二人の間には男の子が生まれます。

フードトラックの成功を経て、彼らは犬と人間が一緒に楽しめるカフェをオープンさせ、それぞれの情熱を結びつけることができました。

そして、最高の友、カラメロはどうなったのでしょうか。

歳月が流れ、カラメロは十五歳になり、顔は白くなりました(シュガーフェイスという表現、愛犬家にはたまりませんね)。

ペドロは別れの時が近いことを悟り、カラメロが大好きだった海岸へ連れて行きます。

波打ち際で静かな一日を過ごした後、カラメロは安らかに息を引き取るんです。

彼はペドロが最も孤独だった時期を支え、救いの役割を終え、家族に愛されながら穏やかな旅立ちを迎えたわけです。

カラメロ(映画)|感想は面白い?

■なぜ世界が泣いたのか

この映画、正直に言ってしまえば、「難病と犬の絆」というジャンルの王道を行く、展開が読めてしまうストーリーだと言えるでしょう。

けれども、この映画の魅力は、その定型的な設定を、ブラジルのカラメロ犬が持つ「生命力」と「人間味のあるユーモア」で覆い尽くしている点にあると、私は強く感じています。

主演のラファエル・ヴィッティ(ペドロ役)は、夢と病の間で揺れる青年の苦悩を、非常に繊細で誠実に演じきっていますが、やはり真の主役はこの犬、アメンドインでしょう。

アメンドインはCGではなく、監督がブラジル中を探し回り、最終的に制作会社のドアの前にいたところをスカウトされたという本物の保護犬です。

そのキラキラした瞳と、見る人の心を溶かす愛らしい姿は、スクリーンに登場するたびに私たちを夢中にさせます。

評論家からの評価も高く、Rotten Tomatoesでは観客スコア95%という驚異的な数字を叩き出しているのも納得です。

単に悲しい話で終わらせず、病気や人生の困難のなかに「喜び」と「希望」を見出すその描き方が、観客の心を満たしてくれるのだと思います。

まとめ

■愛犬家必見の一作

人生は予期せぬ困難の連続で、時に完璧な計画を台無しにしてしまうものですよね。

でも、この『カラメロ』は、そんな時こそ、言葉はいらないけれど側にいてくれる存在、つまり犬というかけがえのない友人の価値を教えてくれます。

レオの「大事なのは、人の心に残すことだ」というメッセージは、ペドロとカラメロの生涯の絆を見事に表現しているように思います。

そして、この映画を観終わった後、愛犬家なら誰もが、自分の大切な家族をギュッと抱きしめたくなるはずです。

ブラジルの無名のヒーローである「ヴィラ=ラタ・カラメロ」が、一人のシェフの人生を救い、世界中の人々に癒しをもたらす物語。

もしあなたが日常に疲れていたり、何か温かいものに触れたいと感じているなら、この作品は間違いなくあなたの心に静かな光を灯してくれるでしょう。

ぜひNetflixでチェックしてみてくださいね。

最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました