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僕達はまだその星の校則を知らない(ドラマ)最終回(11話)ネタバレ|最後の結末は?

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国内ドラマ・映画

皆さん、こんにちは!

このドラマ、Google検索でたどり着いてくださったのなら、きっとあなたも「ぼくほし」の繊細で優しい世界に惹かれている一人に違いありませんね。

私も毎週、スクールロイヤーの健治先生(磯村勇斗さん)の不器用な姿に、胸がキュンとなったり、考えさせられたりしています。
「僕達はまだその星の校則を知らない」は、一見すると地味な学園ドラマのようですが、その奥に広がる宇宙のようなテーマの深さに、気づけば心が鷲掴みにされてしまうんですよね。

さあ、この不思議で愛しいドラマについて、じっくり語り合いましょう。

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僕達はまだその星の校則を知らない(ドラマ)ネタバレ|あらすじ

■臆病なスクールロイヤーがたどり着いた「濱ソラリス高校」

物語の始まりは、磯村勇斗さん演じる弁護士の白鳥健治が、私立高校「濱ソラリス高校」にスクールロイヤーとして派遣されるところからでした。
彼は、幼少期のいじめのトラウマや、人とは違う独特の感性(風の色や音の匂いを感じるなど)のせいで、学校が大嫌いなのです。

健治先生が学校の校門に一歩足を踏み入れるだけで、「くら~いドロドロしたものに覆いつぶされる」ような感覚に襲われるという描写には、どれだけ彼が繊細で苦しんできたのかが伝わってきて、本当に胸が痛くなりました。
派遣先の濱ソラリス高校は、少子化の影響で男子校と女子高が合併したばかり。
校内には、ジェンダーレス制服を巡る議論や、生徒会長たちが不登校になるなど、問題が山積しています。

健治は初っ端から、制服の是非を問う「模擬裁判」に立ち会うことになりますが、理事長・尾碕美佐雄(稲垣吾郎さん)の冷静な正論に何も言い返せず、完敗してしまうのですよね。
弁護士なのに、問題をスパッと解決できるような「スーパーマン」ではないのが、また健治先生の魅力でもあります。
それでも、生徒が「学校が好き」だと目を輝かせた瞬間を目撃したり、彼の唯一の理解者であった亡き母と似た感性を持つ国語教師の幸田珠々先生(堀田真由さん)に支えられたりしながら、健治は、自分が嫌悪していた「学校」という世界には、まだ知らない「キレイなもの」が隠されているのかもしれないと、少しずつ心を開いていくのです。

この、「学校嫌いの弁護士が、生徒たちを通して自分自身の心を解放していく」過程が、序盤の大きな見どころでした。

僕達はまだその星の校則を知らない(ドラマ)ネタバレ|終盤の展開

終盤に向けて、このドラマは優しい世界観の中に、まるで星が爆発するような強烈な展開を織り込んできましたよね。
まず、第8話で描かれたのは、生徒会役員・北原かえでさんの「18歳の決断」です。

彼女は、「金を稼げる人間が勝ち組」という極端な価値観を押し付けてくるモラハラ気質の父親(神尾佑さん)と、徹底的に対峙することになります。
文化祭という、最も生徒たちの「青春の輝き」が満ちる場所で、父親が強引に乗り込んできた時、北原さんが放った言葉には、魂が震えました。

「私はお父さんとは別の道を行く。それが今の世界でできないのだとしたら…いつか私がそういう世界を作りたい」と、涙ながらに感謝と別れを告げる姿は、まさに「子どもの精神的な自立」というテーマを力強く象徴していましたよね。
そして、もう一つ、私たちが毎週楽しみにしていたのが、健治先生と珠々先生の「ムムス」な恋の行方です。

珠々先生がプラネタリウムで健治先生に「好きです」と告白した時、健治先生がパニックになって逃げ出しちゃうなんて、可愛すぎませんか!
さらに、健治先生が珠々先生の好きな「宮沢賢治」に焼きもちを焼いて、「僕は白鳥健治で宮沢賢治じゃない」って拗ねるシーン、思わず「健治先生、あなた、拗ねるのも不器用なんだから!」って、画面に向かってツッコミを入れてしまいました(笑)。

二人がお互いに特別な感情を抱いていることが確認できたのも束の間、物語は一気にシリアスな方向へ急展開します。
大学推薦が決まっていた優秀な生徒、斎藤瑞穂さん(南琴奈さん)が、幼馴染に利用され、大麻所持の容疑で逮捕されてしまうのです。

学校側が保身に走り、静観の構えを見せる中、健治先生は斎藤さんを救うために、驚くべき決断をします。
それは、弁護士倫理上の「利益相反」を避けるため、そして何より斎藤さんの弁護人になるために、スクールロイヤーの職を辞めるという道でした。

生徒たちに「皆さんはまるで初めてできたクラスメートみたいでした」と別れを告げ、学校を去る健治先生の姿は、あまりにも切なく、彼の優しさの真髄を見た気がしました。

僕達はまだその星の校則を知らない(ドラマ)最終回(11話)ネタバレ|最後の結末は?

最終回(第11話)は、まさに健治先生が歩んできた道のりの集大成でしたね。

健治先生はスクールロイヤーを辞めた後、斎藤さんの弁護に尽力し、彼女を不処分に導くことができたようです。
しかし、ドラマはそれで終わりません。
今度は、学校から不当に異動させられた山田美郷先生(平岩紙さん)が、誇りをもって働きたかったという思いから、学校を相手に訴えを起こします。

その弁護人を引き受けたのが、またも健治先生!
理事長の尾碕さんが、学校の利益を守ろうと健治先生を非難するのですが、健治先生は怯むことなく反論し、ついに理事長と真っ向から対峙するのです。

この裁判の場が、卒業式という節目の場で開かれたことも象徴的で、初回のエピソードを回収するかのような見事な構成でした。
生徒たちが原告(山田先生)と被告(学校)それぞれの証人として立ち、先生への愛や、学校という場所への愛着を語ることで、「学校とは何か」というテーマに一つの答えが出た気がします。

裁判は最終的に和解へと向かい、健治先生は学校のトラウマを乗り越え、スクールロイヤーとしての役割を続けることを決意します。

そして、クライマックス。

天文ドームで再会した健治先生と珠々先生。
健治先生が「僕らが出会ってから、もう地球は太陽の周りをぐるりと1周以上回りました」なんて、ロマンチックなセリフを言ったかと思ったら、まさかの「結婚しましょう」という不意打ちのプロポーズ!

珠々先生が「まだ1回しかデートもしていないのに…」と戸惑う中、健治先生が「でも、どう考えても、あなたのそばにいることが僕の“幸い”だから…」と告げるのには、思わず涙腺が緩んでしまいました。

「幸い」という、宮沢賢治の世界観から通底するキーワードで、不器用ながらも自分の愛を伝える健治先生の姿は、最高に微笑ましくて、心が浄化されるような美しいエンディングでした。

僕達はまだその星の校則を知らない(ドラマ)|

■この作品のテーマ:「知らない」からこそ探す「ほんとうの幸い」

「僕達はまだその星の校則を知らない」というタイトルが示す通り、このドラマが一貫して問いかけているのは、「世の中のルールや常識の外側にある、人にとっての真の価値(幸い)とは何か」ということだと感じています。

1. 宮沢賢治と「幸い」の探求

このドラマの精神的なバックボーンには、健治先生の亡き母との思い出にも登場する宮沢賢治の詩や童話が流れています。
特に『銀河鉄道の夜』の「ほんとうのさいわいは一体なんだろう」という問いかけは、健治先生や生徒たちの行動原理そのものです。
法律や校則、社会の常識という「既定のレール(電車)」の上を走らされることに違和感を抱きながら生きる若者たちが、「楽しいって思える自分を好きになった」という北原さんのような言葉を通して、効率や成果に縛られない心の動きを肯定していく姿に、私は強く共感しました。

2. 「違和感」と「不器用さ」の肯定

健治先生は、周囲の期待に応えられない自分を「へっぽこ」だと卑下し、学校を「黒いドロドロしたもの」のように感じていましたが、生徒たちと向き合う中で、その「不器用さ」や「迷い」こそが、人を救う力になると気づいていきます。
彼の「ムムス」という口癖が、言葉にならない戸惑いや感情を象徴しているように、このドラマは、白黒つけられない曖昧な感情や、社会の理不尽さを真っ向から否定せず、むしろそこに寄り添うことの尊さを描いています。
生徒と真摯に向き合った巌谷先生が、諭旨退職という形で学校を去らざるを得なかったエピソードや、大麻所持というヘヴィな問題も、「万事丸く収まる」のではなく、「痛みを伴う静けさ」として、現実の厳しさをリアルに伝えてくれました。

3. 世代と価値観の断絶

また、このドラマは、親世代(金や成功を基準にする父・亘平)と、自由を求める子ども世代(北原)との価値観の断絶を鮮やかに描いています。
北原さんの妹が「家族もスクールカウンセラーも当てにならないからって、AIとばかり話しています」という台詞は、まさにAI時代における現代の孤独を象徴しており、人と人との「生きた会話」の不在を静かに問題提起しているように感じました。
だからこそ、健治先生や珠々先生のように、不器用でも迷いながらも、相手の目を見て言葉を尽くそうとする姿勢、そして「空を見上げる時間」の尊さが、強く心に残る、本当に素敵な作品でした。

まとめ

このドラマを見終わった後、私も夜空を見上げて、自分の心の「幸い」を探してみようと思いましたよ。
ぜひ、何度も見返して、この優しい光のようなドラマの余韻を味わってくださいね。

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