こんにちは、はるをです!
この記事ではnetflixで5月9日に配信開始されたばかりの新作映画「マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~(英語版タイトル:Nonnas)」について解説しています。
「マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~」は亡き母を偲ぶ男が、地元のおばあちゃんたちをシェフに迎えたイタリア料理店で巻き起こる、心温まる人間コメディ。
ヴィンス・ヴォーン主演、おばあちゃんシェフたちが織りなす、笑いと涙と美味しい料理が詰まった感動の物語です。

スーザン・サランドンらベテラン女優たちが演じる愛すべきノンナたちと、ヴィンス・ヴォーンの掛け合いが楽しい、笑って泣ける作品だよ。

マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~(netflix)|あらすじ
まず、この映画のあらすじについてですが、これはもう、聞いているだけでお腹が空いてきちゃうような、とっても温かいお話なんですよ。
物語の中心にいるのは、ジョー・スカラヴェラという男性です。彼は、大好きな母親を亡くしてしまい、深い悲しみに暮れているんです。
母親や、幼い頃から思い出の味を作ってくれた祖母、ノンナの存在は、彼にとってかけがえのないものでした。
その温かい料理、キッチンでの幸せな時間こそが、彼の心のよりどころだったんですね。
そんな失意の中で、ジョーは一つの大きな決意をします。
それは、母親の人生を讃え、彼女へのトリビュートとして、イタリア料理店を開くことなんです。

でも、ただのイタリア料理店じゃないんです。
ここがこの映画のユニークで魅力的なところなのですが、なんとシェフとして腕を振るうのは、地元の「ノンナ」、つまりおばあちゃんたちなんです!
彼にはレストラン経営の経験も、特別なビジネスの知識も全くありません。
あるのは、亡き母と祖母の料理に対する愛情と、彼女たちが自分に与えてくれた安心感を形にしたい、という純粋な想いだけ。
彼は母親の遺産を使って、この一見無謀とも思える計画にすべてを懸けます。
映画では、彼が様々な困難に立ち向かいながら、個性豊かで腕自慢のノンナたちをシェフとして迎え入れ、レストラン「エノテカ・マリア」をオープンさせるまでの道のりが描かれます。

この名前も、もちろん亡き母親にちなんでつけられているんですよ。
親友のブルーノや、かつての初恋相手であるオリヴィアなど、彼を支える人々との関係性も描かれ、物語に深みを与えています。
ノンナたち一人ひとりも、元修道女や美容院のオーナー、引退した人、夫を亡くした未亡人など、それぞれに人生があり、レストランでの仕事を通して新たな生きがいを見つけていきます。
最初は意見がぶつかったり(ノンナたちがお互いの料理について激しく言い合うシーンは本当に面白いんですよ!)、予期せぬトラブルもたくさん起こりますが、ジョーのひたむきさと、ノンナたちの温かい人柄によって、レストランは少しずつ形になっていくんです。
映画全体としては、ストーリー展開が予測可能だったり、イタリア系アメリカ人のステレオタイプが描かれている部分もありますが、その根底にあるのは、食を通して人々の心を繋ぎたいという純粋な想いや、登場人物たちの優しさなんです。
だからこそ、観ていると心が温かくなって、思わず応援したくなるような、そんなヒューマンコメディに仕上がっているんですよ。
まるで、疲れた心に染み渡る「シネマティック・コンフォートフード」みたいだと表現されているのも納得です。
マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~(netflix)|モデルとなった実話は?
次に、この映画がモデルとなった実話についてお話しさせてくださいね。
実は、『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』は、単なるフィクションではなく、
ニューヨークのスタテン島に実在するレストラン、「エノテカ・マリア」のオーナーであるジョディ・スカラヴェラ氏の人生に基づいて作られた物語
なんです。
スカラヴェラ氏(映画のジョーですね)が、2007年にこのユニークなコンセプトのレストランを開いたというのは、本当の話なんですよ。
彼も映画の主人公と同じように、母親と祖母を亡くした後に、彼女たちへの愛情を形にするためにレストランを開くことを思い立ったそうです。
そして、彼自身もレストラン経営の経験はゼロだったんです。
エノテカ・マリアの素晴らしいところは、その名の通り、ノンナ(おばあちゃん)たちがシェフを務めるというコンセプト。
しかも、実店舗では、イタリアのノンナだけでなく、世界中から集まったおばあちゃんたちが日替わりで故郷の料理を振る舞っているんです。
アルゼンチンやペルー、日本、シリアなど、様々な国籍のノンナたちが、何世代にもわたって受け継がれてきた本場の家庭料理を提供しているなんて、想像するだけでワクワクしませんか?
残念ながら映画ではイタリア出身のノンナたちに焦点が当てられていますが、実話の「世界のノンナたち」というコンセプトは本当に素晴らしいですよね!
スカラヴェラ氏曰く、キッチンに立つノンナ一人ひとりの手から、その国や地域の「何千年もの文化」が生まれてくるようなものだそうです。
驚くことに、エノテカ・マリアで働くノンナたちのほとんどは、プロの料理人ではなく、単に家庭で料理上手なおばあちゃんなんです。
彼女らは、自分の子どもたちに料理を作るように、レストランのお客さんに愛情たっぷりの料理を振る舞っているんですね。
スカラヴェラ氏は、映画の製作にあたって、主演のヴィンス・ヴォーンさんや脚本家の方に、ご自身の人生やレストランについて詳しく話されたそうです。
映画の中の、幼い頃のジョーが母親や祖母と一緒にキッチンにいるシーンを観て、スカラヴェラ氏ご自身も涙が止まらなかったとおっしゃっていました。

それほど、この物語は彼の人生そのものなんですね。
新型コロナウイルスのパンデミック中には、ノンナたちの安全を考えて一時休業し、代わりにノンナたちが作ったソースを瓶詰めにして販売するなど、大変な時期も乗り越えてきたそうです。
映画のエンディングでは、実際のエノテカ・マリアの映像や、本物のノンナたちの短いドキュメンタリーのようなものが流れるそうなので、ぜひ最後まで観て、この感動的な実話の片鱗を感じてみてくださいね。
映画公開後、スカラヴェラ氏の元には問い合わせの電話が殺到しているそうで、
「留守電に350件ものメッセージが残っているんだ!」
と嬉しそうに話していたと記事に書かれていて、なんだか私もすごく嬉しくなりました。
マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~(netflix)|キャスト
さて、次にこの映画を彩るキャストと登場人物についてご紹介しますね。
本当に豪華なベテラン俳優さんたちが集結していて、もうそれだけで観たくなってしまうんですよね!
主人公のジョー・スカラヴェラを演じるのは、コメディ映画で知られるヴィンス・ヴォーンさんです。
彼は普段の陽気なイメージとは少し違って、今回は母親を亡くした悲しみを抱えつつも、夢に向かって奮闘する素朴で心優しい男性を演じています。
評論家の中には、彼が普段より落ち着いた役柄で良い演技を見せていると評価している人もいますよ。
そして、この映画の「魂」とも言えるノンナたちを演じるのは、もう皆さんご存知の素晴らしい女優さんたちなんです!

4人の個性的なノンナが登場します。
まず、ジョーの母親の60年来の親友であり、シチリア出身で強いこだわりを持つロベルタ役には、ロレイン・ブラッコさん。
彼女の、他のノンナとの激しい言い争いは見どころの一つです!
『グッドフェローズ』や『ザ・ソプラノズ』など、イタリア系アメリカ人コミュニティを描いた名作に出演されているブラッコさんが、またしても魅力的なノンナを演じてくれて、本当に嬉しいですね。
「ノーナンセンス」でボローニャ出身のアントネラ役には、ブレンダ・ヴァッカロさん。
夫を亡くし、日々の生活に閉じこもりがちだった彼女が、レストランでの仕事を通して生きがいを取り戻していく姿には、きっと勇気をもらえるはず。
そして、元修道女で、他のノンナたちに比べて控えめだけど実は波乱万丈の過去を持つテレサ役には、タリア・シャイアさん。
『ロッキー』や『ゴッドファーザー』といった伝説的な作品に出演されているシャイアさんが、素晴らしい演技力をいかんなく発揮。
最後に、ジョーの母親の親友で美容院のオーナー、そしてレストランのパティシエとなるジア役には、スーザン・サランドンさん。
彼女はノンナたちの中でも特にスタイリッシュで、年齢にとらわれずに輝き続けることの大切さを他のノンナたちに教える、 inspiringな存在です。
これらのベテラン女優さんたちが集まって、それぞれの個性と演技力でノンナたちに命を吹き込んでいるんです。
評論家の中には、物語の中心がジョーになっているのは少し残念で、もっとノンナたち一人ひとりのストーリーやレシピに焦点を当ててほしかった、という意見もあるくらいです。

それほど、ノンナたちの存在感や魅力が大きいということですよね!
他にも、ジョーの親友ブルーノ役にジョー・マンガニエロさん、
その妻ステラ役にドレア・ド・マッテオさん、
『ER 緊急救命室』などで知られるリンダ・カーデリーニさんがジョーのかつての恋人オリヴィア役
でそれぞれ出演しています。
どの役者さんも、物語に深みとユーモアを加えてくれる、本当にぴったりのキャスティングだと思います!
マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~(netflix)|面白い?見どころ解説
最後に、この映画の見どころについて語らせてください!
私が海外ドラマや映画を字幕なしで観るようになったきっかけは、好きな俳優さんの英語のセリフをそのまま理解したい、という純粋な思いからでした。
好きなものを入り口にするって、英語学習に限らず、何事も楽しく続ける秘訣だと思うんです。
この映画も、きっとたくさんの「好き」が見つかるはずですよ!
まず、何と言っても一番の見どころは、個性豊かなノンナたちが繰り広げるキッチンでのやり取りです。
シチリア出身のロベルタと、ボローニャ出身のアントネラが、お互いの料理や考え方について激しくぶつかり合うシーンは、本当に面白くて、思わず笑ってしまいます。
食材を投げ合ったりするような、コミカルなシーンもあるそうで、想像しただけでワクワクしますよね!
ブラッコさんがバゲットでニンニクを払いのけるシーンなんて、最高じゃないですか!
そして、ノンナたちが過去の恋愛や人生について語り合うシーンは、とても人間味があって感動的です。
スーザン・サランドンさん演じるジアが、年齢を重ねても美しくいること、自分らしく輝くことの大切さを語る場面は、きっと多くの人の心に響くと思います。
この映画は、単に料理を出すレストランの話ではなく、
「特定の年齢を重ねた女性たち」に光を当て、彼女たちが喜びを追求すること、再発見の可能性を見出すことを祝福している作品なんです。
次に外せない見どころは、やはり「食」ですよね!
画面いっぱいに広がる、湯気の立つパスタソースや、色とりどりの料理のクローズアップは、観ているだけでお腹がグーっとなってしまいます。
まさに「シネマティック・コンフォートフード」 という言葉がぴったりで、美味しいイタリア料理へのラブレターのような映画なんです。
料理は、単なる食事ではなく、登場人物たちのノスタルジアや愛情、悲しみといった感情を表現するための大切な「媒体」として描かれています。
愛情のこもった家庭料理が、いかに人々の心を癒し、繋ぐ力を持っているかを感じさせてくれます。
物語自体は、展開が読めたり、少しお決まりの展開かなと感じる部分もあるかもしれませんが、この映画が持つ「真面目さ」や「優しさ」が、そういった点を補って余りある魅力になっていると思います。
ただただ、登場人物たちが互いに優しく接している様子を見ているだけで、なんだかホッとする。そんな時代だからこそ、こういう温かい映画が必要なのかもしれませんね。
ヴィンス・ヴォーンさんも、普段とは違う落ち着いた演技で、主人公ジョーの純粋さや一生懸命さを魅力的に演じています。

そして、忘れちゃいけないのが、エンドロールです!
本編が終わった後、実際のエノテカ・マリアと本物のノンナたちの映像が流され、これがまた、すごく感動なんです。
実話に基づいているからこそ、最後に本物の姿を見られると、物語がさらに心に響きますよね。
全体的に、革新的というよりは、どこか懐かしくて安心できる、優しい気持ちになれる映画。
特に、お母さんやノンナと一緒に観たら、きっと盛り上がるんじゃないかなと思います。
この映画を観たら、きっとあなたも大切な人の手料理が食べたくなったり、美味しいイタリア料理に舌鼓を打ちたくなったりするはずですよ!
私も、記事を読んでいるだけで、もうイタリアンが食べたくなってきました(笑)。
いかがでしたか?『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』は、温かい実話に基づいた、心もお腹も満たされる素敵な映画です。
これを機に、あなたも海外の作品に興味を持ってくれたら、私としてもうれしいです!ぜひ、楽しんでくださいね!
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