PR

オクトパストラベラー0評価レビュー|感想は面白い?つまらない?

スポンサーリンク
ピッコマ爆読(爆読み)とは?退所作品・「待てば¥0」と違いは? ゲーム攻略

オクトパストラベラー0 徹底レビュー:原点回帰と革新が融合したHD-2Dの傑作か?

全世界で愛される「オクトパストラベラー」シリーズの最新作『オクトパストラベラー0』がついに登場しましたね。

「HD-2D」という唯一無二の表現と、奥深いターン制バトルで多くのRPGファンを魅了してきたこのシリーズですが、今作はもともとモバイル向けだった『大陸の覇者』をベースに、コンソール向けに大胆に再構築された異色のタイトルです。

僕自身、初代から戦略的な戦闘システムにドハマりしてきた古参ファンとして、コンソール向けに生まれ変わった本作が、果たしてシリーズの新たな「ゼロ」地点たりえるのか、徹底的に深掘りしていきます。

スポンサーリンク

オクトパストラベラー0|ストーリー

オクトパストラベラー0評価レビュー|感想は面白い?つまらない?

■復讐と復興の舞台

今回の旅の舞台は、シリーズファンにはお馴染みのオルステラ大陸の過去。

前作までの「8人の主人公がそれぞれの物語を紡ぎ、やがて交差する」という独自の形式から一転し、今作ではプレイヤーが自分でキャラメイクした「ただ一人の主人公」を中心に物語が展開していくのが大きな特徴です。

髪型や目の色、さらには声まで細かく設定できるキャラクターメイキングには、ついつい時間をかけてしまいますよね。僕も「世界にただ一人の相棒」を作り出すのに夢中になり、開始早々、時間を忘れてしまいました。

物語は、主人公の故郷であるのどかな町ウィッシュベールが、富・権力・名声を極めた3人の「大陸の覇者」によって焼き払われるという、衝撃的かつ陰鬱なプロローグから始まります。

メインテーマは、この巨悪への「復讐」と、幼なじみのスティアたちと共に廃墟となった町を再建する「復興」の二本柱。

特に敵役である3人の覇者たち――魔女ヘルミニア、劇作家アーギュスト、私兵団長タイタス――は、その残虐さや動機が深く掘り下げられていて、「ビデオゲームで見た中で最も邪悪な存在」と評されるほどダークで引き込まれる魅力を持っています。

ストーリーテリング自体は、モバイル版『大陸の覇者』で長年にわたって展開された物語が再構築されているため、クリアまで100時間を超えるとも言われる膨大なボリュームを誇ります。

ただし、この濃密な物語体験と引き換えに、カットシーンが頻繁かつ長いため、まるで「ビジュアルJRPGノベル」を読んでいるような気分になる瞬間があるのも事実。

ゲームプレイを挟むことなく立て続けにムービーが流れると、「早く戦いたいのに!」と、少しもどかしく感じる人もいるかもしれませんね。

オクトパストラベラー0|ゲームシステム

■8人戦闘と町づくり

本作で導入された新要素やシステムは、シリーズの核となる要素をさらに洗練させ、全く新しい遊びを提供してくれます。

戦略性が段違いの8人バトル

戦闘システムは、お馴染みの「ブレイク&ブースト」を継承しています。

敵の弱点を突いてシールドを削り、「バリーン!」とブレイクさせた瞬間の爽快感。そして、溜めたBP(ブーストポイント)を一気に消費して、大技を叩き込むか、それともブレイクを優先するか。この駆け引きは、やはりJRPGの中でも屈指の面白さです。

その上で、今作ではパーティーメンバーを最大8人まで編成できる「前衛4人・後衛4人」のシステムが導入されました。

ターン中に前衛と後衛を自由に交代できることで、戦略の幅が爆発的に広がったのは間違いありません。

後衛にいるキャラクターは毎ターンHPとSPが回復していくため、ダメージを受けたりSPを使い切ったキャラを後方に下げて「回復役」として活用したり、特定のブレイク要員を温存しておいて「ここぞ」というタイミングで一気に前衛に送り出すなど、バトル中の判断がさらに重要になっています。

さらに、本作には総勢30人以上の仲間が登場し、仲間の持つアビリティを他のキャラに装備できる「セレクトアビリティ」システムも加わりました。

これにより、例えば「消費SPダウンの極意」のような強力なサポートアビリティを、好きなキャラクターに付け替えることが可能になり、自分だけの最強パーティーを編成する楽しみがたまらないんです。

ウィッシュベール復興(タウンビルド)

僕が個人的に最も熱中したのが、新要素のタウンビルドです。

これは、襲撃で廃墟となった故郷ウィッシュベールを、幼なじみのスティアたちと共に再建していくという、メインクエスト「復興の灯火」と密接に絡んだシステムです。

フィールドで資材を集め、家や畑、店などを建てていく作業は、まるで『どうぶつの森』のような「箱庭要素」の癒しをRPGにもたらしてくれます。

世界中に散らばった元住民や新しいNPCたちを「勧誘」して町に招き入れ、彼らが住む建物を配置すると、作物の収穫率が上がったり、便利なアイテムを調達してくれたりと、冒険に役立つボーナスが得られます。

さらに、訓練所を建てれば、戦闘に参加させていない控えのメンバーにも自動で経験値やJP(ジョブポイント)が入るようになるので、育成の手間が大幅に軽減されたのは本当にありがたい改善点です。

建物の見た目や、地面に敷くタイル、装飾品に至るまで細かくカスタマイズできるため、凝り性の僕としては、復興とは関係ない場所のタイル配置に何時間も費やしてしまう、まさに「時間泥棒」な要素でした。

オクトパストラベラー0評価レビュー|感想は面白い?つまらない?

■シリーズ最高峰の進化か

レビューを総括すると、『オクトパストラベラー0』は「原点回帰」と「革新」が絶妙にブレンドされた意欲作です。

海外レビューでも「近年屈指のJRPG」「シリーズ最高作の一つ」と絶賛されており、平均スコアも84点と非常に高い評価を得ています。

個人的に刺さった魅力

まず、8人パーティー制の戦闘は、僕のJRPG愛を再燃させてくれました。

歴戦のNPCとの戦闘や、メインストーリーで立ちはだかる強大なボスに挑む際、「誰を前衛に出し、誰でバフをかけ、誰でブレイクを狙い、いつ後衛と交代して回復させるか」、この試行錯誤がたまらなく楽しいんです。

攻略情報に頼らず、自分だけの「セレクトアビリティ」の組み合わせを見つけ、制作側の想定を超えたトンデモバトルを体験してほしいと強く思います。

また、タウンビルドは、ダークな復讐の物語から一息つくための「癒し」の空間として完璧に機能していました。

焼け野原から少しずつ町が賑わいを取り戻し、移住してきた住人たちが喜ぶ姿を見るのは、復讐の旅とはまた違ったドラマティックな感動がありましたね。

唯一の懸念点:長大すぎる旅路

唯一、読者の方に正直にお伝えしたいのは、「ボリュームの大きさ」です。

このゲームは、メインストーリーだけでも5060時間、やり込み要素やサイドクエストまで全て楽しもうとすると100時間を優に超える可能性があり、非常に長大です。

「時間がなくて大作RPGを完走できない」というプレイヤーにとっては、この長さが逆に「障壁」に感じられるかもしれません。

また、ランダムエンカウント方式が採用されているため、レベルが均衡している強敵とのバトルは楽しいものの、フィールドを移動中に弱い敵と何度も遭遇すると、戦闘がやや面倒に感じることもありました。

僕は学者アビリティの「逃げる」を連発していましたが(笑)、もし次回作があるなら、弱い敵をサクッと処理できるようなシステムが追加されると、さらに快適になるのにな、と期待しています。

まとめ

■この冬、旅に出る覚悟

『オクトパストラベラー0』は、HD-2Dの美しい世界、奥深い戦略戦闘、そして心を揺さぶるダークなストーリーと、シリーズの魅力を凝縮しつつ、タウンビルドという新しい楽しさを加えた傑作RPGに仕上がっています。

元がモバイルゲームであることを感じさせないほど、コンソール向けに「プレミアムな一本」として再構築された開発チームの情熱には、ただただ感服しました。

従来のシリーズの欠点(長すぎる、難易度が低いなど)を指摘していた人もいるかもしれませんが、本作はストーリーの一貫性や、戦闘システムの奥深さにおいて、それらを大きく改善しようとする意欲が感じられます。

この冬、長丁場の冒険に身を投じ、復讐と復興の物語を追いかけたいJRPGファンであれば、間違いなく「買って損はない」と断言できます。

購入を迷っている方は、まずは製品版にセーブデータを引き継げる体験版を試して、その戦略的なバトルの感触や、HD-2Dの温かい世界観を肌で感じてみることを強くおすすめします。

さあ、あなただけのウィッシュベールを復興し、オルステラ大陸の過去に秘められた真実を解き明かす旅に出る準備はできていますか?

タイトルとURLをコピーしました