読者の皆さん、こんにちは！
今、神奈川大学（神大）と立正大学について情報を探しているあなたは、おそらく「日東駒専レベル」の併願先を探しているか、あるいはこの二つの大学のどちらを本命にするか、真剣に悩んでいることでしょう。
どちらも首都圏を代表する伝統ある私立大学ですが、その学風や強みは全く異なります。
この記事では、データと私の個人的な洞察を交えながら、あなたの「知りたい」に徹底的にお答えします。
一歩踏み込んで、この二つの大学の魅力を比較していきましょう。
神奈川大学と立正大学の学歴レベル
「神大と立正大って、結局どのくらいの難易度なの？」これが一番気になるところですよね。
結論から言うと、この二校は、日東駒専（日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学）に次ぐグループとして、受験界隈で認識されています。
最近は「神立東玉文武」（神奈川大、立正大、東京経済大、玉川大、文教大、武蔵野大）という大学群で括られることも多いですね。
ほぼ同じ偏差値帯に位置するライバル
驚くかもしれませんが、総合的な偏差値で見ると、立正大学と神奈川大学はほぼ同じ水準にあります。
例えば、あるデータでは両大学の偏差値が46.4と計算されています。
全体的な偏差値帯は37.5?62.0（神大）、41?60（立正大） と幅広く、特に文系では「大東亜帝国」（大東文化、東海、亜細亜、帝京、国士舘）より上、日東駒専より下、という位置づけが一般的です。
日東駒専を志望する受験生にとっては、実力相応校や滑り止めとして検討されるレベル感だと言えますね。
偏差値が光る「隠れ難関」学部を見逃すな
しかし、総合評価が近くても、学部ごとの難易度や強みには明確な差があります。
これは受験指導者として声を大にして言いたいポイントです。
神奈川大学の強みは、その歴史的なルーツである実業・商業教育から発展した実学主義にあります。
近年特に偏差値が高いのは、国際日本学部（45.0?62.0） や、工学系に強い印象がある中で建築学部（45.0?57.0）も「隠れ難関」として難易度が高い傾向が見られます。
一方の立正大学は、日蓮宗を淵源とする仏教系の大学で、人文・倫理的価値観を重視する「モラリスト×エキスパート」という理念を掲げています。
立正大の中で突出して偏差値が高いのが心理学部で、55.0?60.0とされており、こちらも「隠れ難関」と言えます。
また、地球環境科学部も高偏差値で、専門分野を極めたい学生にとっては魅力的な選択肢です。
つまり、単純な大学名だけでなく、あなたがどの分野で専門性を磨きたいかによって、どちらの大学のレベルが高いと感じるかが変わってくるということです。
神奈川大学と立正大学｜日東駒専の併願はどっちがおすすめ？
日東駒専を第一志望とする場合、神大と立正大は、もしもの時の「滑り止め」や「実力相応校」として非常に有力な候補となります。
併願校選びで大切なのは、第一志望に落ちたとしても「ここでなら頑張れる」と思える場所を選ぶことです。
その視点から、それぞれの大学の魅力を比較してみましょう。
実務・就職に強い神奈川大学
もしあなたが法学、経済学、経営学といった実学系や、近年力を入れている理工系を志望しているなら、神奈川大学を併願校に強くおすすめします。
神大は創立当初から勤労青年に実学教育を提供してきた歴史があり、特に神奈川県内での就職に非常に強いという特徴があります。
公務員や大手金融機関への実績も豊富で、日東駒専の学生と比較しても遜色ないとされています。
また、2023年に全学部が横浜エリア（横浜、みなとみらい）に集結したため、都市型のキャンパスライフや、横浜という国際的な港湾都市でのインターンシップやアルバイトの機会に恵まれやすいのも大きなメリットです。
そして、神大の伝統的な「給費生制度」はぜひ注目してください。
これは成績上位者に学費全額免除と生活費を給付するもので、家計に余裕がなくても安心して勉学に励める、全国でも珍しい強力なサポート制度です。
専門分野と立地に強みを持つ立正大学
立正大学は、特に人文・社会科学系で独自の強みを持っています。
もしあなたが心理学や社会福祉学といった、特定の専門分野への進学を考えているなら、立正大学はその分野において日東駒専に匹敵するか、それ以上の専門性を提供しています。
また、立地に関しても大きな魅力があります。
品川キャンパスは大崎駅から徒歩5分という都心の一等地で、就職活動や都心での学生生活を送る上での利便性は抜群です。
ただし、注意が必要なのは、社会福祉学部、地球環境科学部、データサイエンス学部など一部の学部は埼玉県熊谷キャンパスにあります。
品川の利便性を享受できるのは主に文系学部ですが、もし志望学部が熊谷にある場合は、キャンパスの雰囲気や通学距離をよくリサーチする必要があります。
個人的な意見としては、日東駒専との併願であれば、汎用性と就職力で優位性があり、キャンパス集約で勢いのある神奈川大学をより広くおすすめしたいです。
ただし、心理や社会福祉といった明確な志望分野がある場合は、その専門性の高さから立正大学を推します。
神奈川大学と立正大学｜本命にするのはどっちがおすすめ？
「日東駒専をチャレンジ校としつつ、この二校のどちらかを本命にしたい」という方にとって、選び方はさらに重要になってきます。
大学を本命にするということは、その大学の教育理念やキャンパス環境、そしてそこで何を学ぶかという将来への方向性に納得できるかどうかにかかっています。
「実学」で即戦力を目指すなら神大
神奈川大学は「専門の学理を研鑽せしめ、かつその応用力を会得せしめ以て実際に役立つ人物を養成する」という教育の基本方針を受け継いでいます。
実社会で貢献できる即戦力を育成することに力を入れており、「技術・実務スキル」を身につけたい学生におすすめです。
さらに、横浜キャンパス（六角橋）の周りは坂道が多くて大変だという話も聞きますが、みなとみらいキャンパスは非常にモダンで最先端の設備を備えており、都市型の学びを享受できます。
また、神大は学生数が多い総合大学で、卒業生ネットワークが非常に広く、特に金融、製造業、地方公務員といった産業界での就職に優勢です。
「倫理」と「専門」を追求する立正大
一方、立正大学が育むのは「モラリスト×エキスパート」。
これは、真実・正義・和平という建学の精神 に基づいた倫理的な人間性と、時代に適応した専門知識の両方を身につけた人材を社会に送り出すという強い意志の表れです。
もしあなたが社会貢献への志向が強く、「人間理解」や「心のケア」といった分野を深く追求したいのであれば、立正大学ほど適した環境はありません。
特に臨床心理士の輩出率の高さや、地球環境科学部におけるSDGs関連の研究 は、立正大ならではの「隠れた強み」であり、専門職を目指す上での評価は非常に高いです。
また、立正大は小規模であるがゆえの少人数教育が強みで、ゼミ中心の活発なディスカッションが期待できます。
どちらを本命にするかは、あなたの学ぶ目的とキャンパスの雰囲気にかかっています。
もしもあなたが、将来の進路がまだ曖昧で、都市型の活気と幅広い学問領域、そして強力なネットワークを重視するなら、神奈川大学の「実学」の環境は魅力的です。
しかし、もしあなたが、特定の専門分野（心理、福祉、環境など）への熱い情熱があり、倫理的なバックグラウンドを持つ落ち着いた環境を求めるなら、立正大学の「モラリスト」教育に身を置くのは、きっと素晴らしい選択になるはずです。
まとめ
神奈川大学と立正大学は、首都圏の中堅私立大学として、学歴レベルは非常に近い位置にあります。
しかし、その中身は全くの別物です。
神奈川大学は、横浜という国際都市を背景にした実学・理工系の総合大学として発展しており、2023年の全学部横浜集中化により、都市型の利便性と就職の強さが際立っています。
一方、立正大学は、仏教の精神をルーツに持ち、人文・心理学・環境科学といった専門分野で高い評価を得ている大学です。品川キャンパスのアクセスは抜群ですが、志望学部によっては熊谷キャンパスであることに注意が必要です。
あなたがもし、日東駒専の併願として検討するなら、どちらも素晴らしい「押さえ校」になり得ます。
受験とは、単に偏差値を比較するものではなく、「自分が4年間を費やして、どんな人間になりたいか」を真剣に問う旅です。
ぜひ、オープンキャンパスや大学の資料を通して、両校の「魂」に触れてみてください。
きっと、あなたの心が動く場所が見つかるはずです。
