お疲れ様です!
Google検索で『クリスマスイブには強盗を(Jingle Bell Heist)』に辿り着いたあなた、その選択は大正解です。
クリスマス映画といえば、ほっこりラブコメか、サンタさんが大活躍するファンタジーを想像しますよね。
でも、このNetflix映画はちょっと違います。
ロマンス、コメディ、そして予想外のツイストに満ちた「ハイスト(強盗)」要素が絶妙にブレンドされた、今年のクリスマスシーズンにぴったりの一本です。
熟練ブロガーの私が、この作品の魅力と、驚きの結末まで、分かりやすく、そしてネタバレ全開で深く考察していきますね。
クリスマスイブには強盗をネタバレ|あらすじ【netflix映画】
■『クリスマスイブには強盗を』ってどんな話?
まず、この映画はタイトル通り、クリスマスイブにロンドンの高級デパート「スターリングス (Sterlings)」を舞台にした強盗計画が中心に描かれます。
ですが、単なるクライム映画で終わらないのがミソで、実はとてもロマンティックなラブストーリーでもあるんです。
主人公は、人生どん底の二人。
一人は、ソフィア(オリヴィア・ホルト)。
彼女はスターリングスの販売員として働いていますが、給料は安く、加えて病気の母親の高額な癌治療費を捻出するという切実な問題を抱えています。
日頃から、彼女は裕福な客から財布をくすねて現金を貧しい人々に分け与える、現代のロビン・フッドのような一面も持っています。
もう一人は、ニック(コナー・スウィンデルズ)。
彼はかつてスターリングスでセキュリティシステムの設置を請け負っていましたが、店のオーナーであるマックスウェル・スターリングに嵌められ、強盗の罪を着せられて2年間も刑務所に入っていました。
出所後、彼の最優先事項は、娘のマディと会うためにまともなアパートを手に入れることでした。
お互いに「悪党」を憎む気持ちと、人生を立て直したいという強い動機を持つ二人が、最悪の雇用主であり、元凶であるデパートのオーナー、マックスウェル・スターリングから金を奪うために手を組むというのが、物語の始まりです。
クリスマスイブには強盗をネタバレ|ストーリー解説
■二人の泥棒が手を組んだ理由
二人が出会うきっかけは、ニックが設置した監視カメラの映像でした。
店内の現金をこっそりポケットに入れたソフィアの姿をニックが目撃し、その映像を材料に強盗計画への協力を持ちかけます。
ソフィアは最初、犯罪に手を染めることを拒否しますが、母親が公的医療では対応できない高価な実験的治療を必要としていると知らされ、背に腹は代えられないと強盗を受け入れます。
一方のニックは、強盗を通して金を得るだけでなく、自分を裏切ったマックスウェルへの復讐と、犯罪者の烙印を押された人生をやり直すための足場を築くことが目的でした。
当初、彼らは地下の金庫にある宝石を狙いますが、既に何者かに盗まれていたため、計画は頓挫します。
そこでソフィアは、マックスウェルがオフィスに50万ポンドの現金を隠しているという情報を聞きつけ、次のターゲットをオフィス内の秘密のロッカーに変更します。
この金庫のセキュリティは非常に厳重で、60秒ごとに新しいアクセスコードが生成されるため、マックスウェルの持つキーフォブが不可欠となります。
予想外の共犯者と驚愕のDNA認証
キーフォブを手に入れるため、ニックはマックスウェルの妻シンシアを誘惑するという大胆不敵な計画を実行します。
ニックは女性を口説くのが苦手でしたが、イヤホン越しにソフィアの巧みな指示を受けながら、なんとかシンシアの自宅に招かれることに成功します。
しかし、シンシアは夫に嵌められたのがニックであること、そして彼らが強盗を計画していることをすぐに察知します。
マックスウェルを心底軽蔑していたシンシアは、彼を破滅させる機会を待っていたため、警察に通報するどころか、自ら計画への参加を申し出るという、予想外の展開を見せます。
こうして、ニックとソフィア、そしてシンシアの三人による復讐チームが結成されます。
クリスマスイブの夜、二人はマックスウェルのオフィスに潜入し、キーフォブを使って金庫の最初のロックを解除します。
しかし、第二の関門として、金庫はDNA認証を要求するという、全く予想外のセキュリティが立ちはだかります。
絶望するニックを尻目に、ソフィアは自分の指をスキャナーにかざします。
驚くべきことに、認証は通過し、金庫が開きます。
この瞬間に、映画最大のツイストが明らかになります。
なんと、ソフィアはマックスウェル・スターリングの私生児(隠し子)だったのです。
マックスウェルはソフィアの母親を妊娠させた後、彼女とソフィアの存在を否定し、追い出していました。
ソフィアがDNA認証を通過したことで、この個人的な復讐の意味合いは、単なる金銭目当ての強盗ではなく、長年の苦難に対する正義の追求へと昇華します。
まさかの「逆強盗」作戦!
金庫が開いた後、観客は二人が現金を盗み出すと思うでしょう。
しかし、シンシアが協力者となったことで、彼らの計画は単なる窃盗ではなく、マックスウェルを破滅させるための「逆強盗」へと変わっていました。
彼らは金庫の中の現金を盗むのではなく、逆にある物を金庫に仕込みます。
そのある物とは、マックスウェルが過去に「盗難された」と偽って保険金を不正請求していた宝石類でした。
シンシアは夫がそれらの盗品を隠している場所を知っており、ニックとソフィアはそれを回収して、マックスウェルのオフィス金庫に「返却」したのです。
この巧妙な罠こそが、マックスウェルを確実に追い詰めるための最終手段でした。
クリスマスイブには強盗をネタバレ|最後の結末は?
■マックスウェル逮捕、そして二人の結末
計画を実行し終えた直後、二人は警備員のアリに見つかってしまいます。
ニックがくしゃみをしたせいで逃走は困難となり、ソフィアは、二度目の逮捕となれば長期の服役を強いられるニックを逃がすため、自分が身代わりになることを選びます。
ソフィアは警備員のアリに捕まりますが、彼女はアリに対し、マックスウェルこそが真の犯罪者であり、警備員のエディを解雇に追い込んだのも彼の保険金詐欺のためだったと説得します。
同僚であるソフィアに共感したアリは、彼女を見逃します。
一方、ニックは店から脱出すると、すぐにマックスウェルに匿名で電話をかけ、金庫が襲われていると知らせます。
マックスウェルは警察を連れてオフィスに駆けつけ、警察官たちの前で金庫を開けます。
彼の目論見とは裏腹に、そこには金庫から盗まれたはずの現金だけでなく、過去に盗難されたと偽っていた宝石類が発見されます。
これにより、警察はマックスウェルが長年にわたり保険金詐欺を働いていたと判断し、その場で彼を逮捕します。
ソフィアはパトカーに連行されるマックスウェルを静かに見つめ、長年の恨みを晴らします。
マックスウェルの没落後、シンシアはスターリングス社の執行役員に就任し、約束通りニックとソフィアに多額の報酬を支払います。
この金銭的な成功により、ソフィアは母親の命を救う治療費を確保し、母親は順調に回復します。
ニックもまた、冤罪が晴らされ、娘の近くに自分のアパートを手に入れ、献身的な父親としての人生を再スタートさせます。
そして、二人は強盗計画を練ったバーで再会し、危機を共にしたことで育まれた強い愛情を確かめ合い、キスで締めくくられます。
人生に翻弄されてきた二人は、悪党を罰し、自らの未来を切り開くという不可能を成し遂げ、幸せなクリスマスを迎えました。
クリスマスイブには強盗を|評価は?
■レビューと感想:評価が分かれる「温かい一杯」
この映画は、レビューが二分される傾向にありますが、私はこの作品を高く評価しています。
批評家の中には、物語のひねりが「そこまで目新しくない」と感じる人もいますが、多くの視聴者はその「ツイストとターン」を楽しんでいます。
特にソフィアがマックスウェルの娘だったという衝撃の展開は、単なる強盗物語を彼女の個人的な復讐劇へと変える、ストーリーテリングとして秀逸な仕掛けでした。
また、ニック役のコナー・スウィンデルズのコミカルで不器用な魅力と、ソフィア役のオリヴィア・ホルトの快活なエネルギーが生み出す化学反応が素晴らしいです。
例えば、ニックがシンシアを口説こうとしてドギマギするシーンで、ソフィアがイヤホン越しに冷静に指示を出すというお決まりの設定でさえ、彼らのコンビネーションのおかげで、リズム感があり、見ていてとても楽しいんです。
個人的に、この映画が優れているのは、その「ハイスト・イン・リバース」という創造性です。
観客をミスリードしながら、実は正義を実現するための復讐計画だったという構造は、見ていてスカッとしますし、クリスマスというテーマに「復讐劇」という少しダークなスパイスを加えることで、新鮮さを保っています。
『クリスマスイブには強盗を』は、豪華絢爛な「特注料理」ではないかもしれませんが、寒い夜に飲む「温かいコーヒー」のように、心地よく、そして期待以上の満足感を与えてくれる、勝利者的なクリスマス映画だと私は感じました。
まとめ
『クリスマスイブには強盗を(Jingle Bell Heist)』は、単なるラブコメやハイスト映画ではなく、不当な権力者への痛快な復讐劇と、運命的な出会いを果たした二人のロマンスが詰まったエンターテイメント作品です。
ソフィアとニックは、自分たちを苦しめたシステムと悪人を逆手にとって打ち負かし、経済的、そして精神的な自由を勝ち取ります。
特にソフィアがマックスウェルの隠し子だったというツイストや、金庫に盗品を「戻す」という機知に富んだ計画は、最後まで観客を飽きさせません。
クリスマス気分を味わいたいけれど、ちょっとしたスリルや気の利いた展開も欲しいというあなたには、自信を持っておすすめできる一本ですよ!
ぜひNetflixで、この温かいクリスマスのサクセスストーリーを楽しんでください。
最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
